
神戸の友人から「淡路島を、半日ほどでサクッと楽しめるドライブ観光スポット教えて」というリクエストがありました。
今回は、学生時代の気の置けない友だち四人で神戸の奥座敷「有馬温泉」に一泊して、翌日に淡路島をドライブ観光、昼食をして帰るプランということでした。(優雅ですねぇ)
想像力にイマイチ乏しい僕は、夏の淡路を訪れる観光客で、海水浴やバーベキュー等のアウトドア・レジャー以外では、やはり海沿いドライブを楽しみつつ淡路の美味いもを食べることくらいしか思いつきません。
しかも、時間的にそれほどゆっくり出来ない事情もあるのなら、淡路島の中央部から神戸よりの北回りで行程にゆとりを持って、わいわいとのんびり回った方が充実して楽しめそうに思います。
その昔、淡路島は「みけつくに」といわれ、帝に献上するほどの美味しいものを生み出す豊穣の島とされ、有馬温泉が神戸の奥座敷なら淡路島は上方の台所と行ったところ、美味しいものが沢山あります。
淡路島の特産としてはタマネギやレタス、牛乳や牛肉、もちろん海の幸などが良く知られていますが、その昔から今に至るまで美味しい物を上(「かみ」地元の人たちは京阪神のことをこう呼びます」に送り出す文化が出来上がってきたのでしょうね。
明石海峡に架かる見晴らしの良いパールブリッジを、初秋の気配を感じながら颯爽とマイカーで渡るだけでもそれなりに「旅情」を感じさせてくれるかと思います。(僕は少なくとの週に2〜3回は往復しているので『旅情』というよりも高い通行料金の「非情」を感じながら渡ってますが。)
明石海峡大橋を渡ってすぐのサービスエリアには時間と気持ちに余裕があれば是非立ち寄ってください。明石海峡を見下ろす絶景ポイントにあり、ドッグランや大観覧車を有する全国でも屈指の設備を誇るサービスエリアです。

淡路サービスエリアと連結している「淡路ハイウエイ・オアシス」へも、行きか帰りには是非立ち寄って見てください。サービスエリアとはまたひと味ちがう楽しみがあります。
淡路インターチェンジで降りて道路表示板の道案内に沿って一般道を南下した方が淡路島の様々なものが観られて楽しいドライブになると思います。
急ぐ場合は高速で各インターチェンジまで車を飛ばせば言い訳ですが、本気で走れば島の南端までは30分で走りきる距離ですので、いろいろなドライブプランのバリエーションが組めると思います。
一般道に降りたら、パールブリッジの淡路側の橋脚部にある道の駅「あわじ」-アンカレッジパーク-もおすすめ。意外と人が少なく、目の前に広がる明石海峡の美しさに感動もののひとときを過ごせる場所です。
このエリアの一番のおすすめは「淡路花さじき」。駐車場料金や入場料が無料なので土日は大変混雑しますが平日は絶対おすすめです。明石海峡と大阪湾を見下ろす広々とした丘陵地にサルビアやラベンダー、ひまわりなどのこの季節の花々が咲き競っています。
あわじ花さじき

「花さじき」から島の山の背を南に走るとほどなく野島断層で有名な北淡町の震災記念館の表示がでます。大規模災害が頻発する昨今、一見の価値はあるかと。
野島断層 震災記念公園
北淡地区からは西浦の海沿いを車で南下して約40分程で香りの館「パルシェ」に到着。ここのお湯は地元島民にも人気があり「香り」をコンセプトにしたテーマパーク。高台から見渡す景色と食事(和食&フレンチ)はこれも地元でも人気の高いお洒落なスポットです。
香りの館 パルシェ
ハーブの香りで癒された後は、日本最古の神宮「いざなぎ神宮」へ是非お立ち寄り下さい。
いざなぎ神宮
神戸には多くの参拝客でにぎわう人気の長田神社や湊川神社、生田神社がありますが、ここ淡路一宮地区にある「いざなぎ神宮」は格式がそれらの神社よりワンランク上の神宮なのです。今流行りの霊験新たかなパワースポットでもあります。
さて、神宮境内にある「夫婦の大楠」で冷えかかった倦怠期の夫婦仲(大きなお世話!?)の修復のパワーを戴いたら、帰りの高速道の入り口、津名一宮インターへ向かうことに。
ここから高速道に乗り入れればものの40分もあれば神戸に帰り着くことが出来ますので、未だ時間的に余裕があるならインター周辺で時間調整を。
ちょうど都合よく、インター側には地元の農産物やお土産物売り場が集まった[赤い屋根」と島内でも指折りの賑わいを誇る「たこせんべいの里」があります。ここも土日は観光客で混雑しますが平日は狙い目、無料の飲み物サービスなどで時間を調整するにはもってこいかも。
以上,僕の独断と偏見に満ちた「淡路島サクッと北回り観光プラン」余り時間とお金を使わずに淡路島の良いとこ取りをするドライブの参考にしていただければ嬉しいです。
ひとたび高速道を降りれば、淡路島はどの道路も道幅の狭い対面通行となります。時間にゆとりを持った安全運転で、楽しい思い出とお土産をたくさん持って帰ってくださいね。

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