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持ち物検査

2014年6月19日 (木)

先輩Fさんの残してくれたもの

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かねて欲しいと思っていたレンズが、とある巡り合わせで僕のところにやって来ました。

焦点距離は200mmで解放絞りがF1.8という大口径望遠レンズです。上の写真のとおり、EOS-1DXに装着したところバランス的には悪くないのですが、横に並べたサンニッパ(300mmF2.8) がスマートに見えるほど200mmF1.8は太マッチョ。

このレンズ、今までも時々レンタルで使ってはいましたが、個人で所有するには価格と使用頻度を考え合わせると、素晴らしいレンズですが購入するまでには至らなかったのです。

既に製造中止のモデルで、メーカーからの部品の供給も見込めないので、オートフォーカスや絞りの部分の不具合が出るとただの金属塊となってしまうかもしれない代物です。

メーカー以外でサポート対応してくれるところもあるようなのですが、普及タイプの200ミリレンズ新品が軽く買える程の修理費用がかかるようです。

かといって「超弩級の性能」と評判の高い現行モデルのレンズはF2.0となりIS機能(手振れ補正)が付いて、当然カタログ価格も超弩級。ヘタしたら軽自動車が買えるような出費になります。

僕の手元にやって来たレンズそのものは、僕をカメラマンへと導くきっかけを作ってくれた今は亡きFカメラマンが、十数年前にモデル撮影用に導入したものなのです。

実際、彼がモデル撮影に使用したのは1、2回で事故で他界し、その後に機材一式を引き継いだUカメラマンも数回、僕も2~3回借りた程度で、その間ずっとレンズケースで眠っていたようです。

機能的に全然問題がなく、レンズの内外も傷や曇りは見当たらず殆ど新品に近い状態です。今回も、某施設の開園記念イベントで一日あたり40頭以上の走るワンちゃん撮影をこなすには必要でしたので、Uさんからレンタルしたのです。

そして2日間フルに使用して返却する段になって、また長期間仕舞ってしまうのも可哀想な気がして、Fさんの形見として引き取ることになったという訳です。

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このレンズが仕事で威力を発揮するのは、まず狭いエリアや室内など光量が乏しいインドアでのペット撮影会。そして体育館などでの動きの速いバレーやバスケットなどの室内スポーツ撮影。

上の写真のように、比較的狭いエリアで飛行犬撮影をする場合は、ほぼこのレンズしか選択肢はないと思われるほど威力を発揮します。背景まであまり距離がない場合でもきれいなボケで気になりませんね。

そして、300mmミリでは遠く80mmでは近すぎる、恥ずかしがり屋のモデルさんたち(子供やわんちゃん)のポートレート撮影。程よい距離が保てる200mmの非常に明るいレンズは僕にとって力強い相棒となりそうです。

さらに、下のような黒い蝶と白い花の撮影にも望遠大口径レンズの思わぬ恩恵があります。

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Co5q2022wb
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このような露出が両極端な被写体を狙うときは、晴れた日の強い光線ではコントラストがきつく白とびや黒つぶれ気味になる状況ですが、曇りの日を選んでやれば程よい露出で両方の雰囲気を損なわずに(超明るいレンズのため)早めのシャーッターが切れて瞬間を止めることが出来ます。

更に、バックのうるさい緑の背景や手前の花も美しい前ぼけで主題の黒い蝶と白い花が浮き上がって花に泊まる直前の一瞬の風景を捉えることが出来ます。

F先輩から「なおいっそう自分磨きに励みなさい」と、手渡されたつもりで、このレンズならではの表現の新境地にも挑戦したいと思っています。

※先輩Fさんについての過去の関連記事はこちら

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2012年6月27日 (水)

新旧2本のL-53

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今も形で残る僕の青春時代、ヤマハ・カスタムギター L-53。

今回で3度目のブログ登場となる、お騒がせなギターです。

1度目は「我が身に過ぎたるもの」

2度目は「親バカの苦しい言い訳」

いろいろとあっても、このギターは常に僕の傍らにあります。

家族からは「宝の持ち腐れや」という声も。
老後のボケ防止やリハビリの道具にしては贅沢すぎる楽器だと。

たしかに、僕はこのギターでおやじバンドの活動をするわけでもなく、ただ気が向いた時にケースから出して、一時間程つま弾くだけ。

なまくら武士が剣術の鍛錬をよそに、懐紙を口にくわえて分不相応な名刀の手入ればかりを熱心にするような感じですが・・・。

サウンドホール中の皮ラベルに記された制作年月日は1976年9月。

このほぼ35年間(浮気心に揺れた時期もありましたが・・・)気の向くまま弾く度に、このギターが奏でる繊細で豊かな音色に、耳と心が深く癒されるのを感じてきました。

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つい先日、神戸・元町のヤマハショップにギターの弦を買い求めに立ち寄った際、驚きのポスターを見つけました。

ヤマハ・カスタムギターL-53復刻モデル 20本限定発売!!

僕が所有しているヤマハ・アコースティックギターの最高峰カスタムモデルがこの度、復刻されたというのです。

下が今回20本のみ限定販売された復刻モデルのヤマハ・カスタムギターL-53。

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現物も一本だけですがショップのショーケースに奉ってありました。

復刻モデルとしては、外観を見ただけですがオリジナルに忠実に再現されていてまさに工芸品という美しさ。肝心の材料も当時の物とほぼ同等の物を調達したということです。

それだけに驚かされたのは、その価格。

ネックに付けられたプライス・タグには¥1,998,000(税込み) 
限りなく200万円に近い!!
国産のこんな高い復刻モデルのギター、どんな人が買うのでしょうか!?

僕がほぼ35年前にオーダーした時の価格は30万円でした。

そんなお金が何処にあったのかも不思議ですが、独身時代は食べる物も食べずに貯金やローンを組んで大型バイクに乗ったりしていましたから、価値観や金銭感覚が通常の人とは段違いにズレていたのかも。

一般に、このクラスのギターは、弾き込んで年を経る毎に音が良く出るようになるのですが、最近のテクノロジーでは年月をかけずに直ぐにビンテージギター並みの音が得られるような工夫がボディー構造に工夫してあるのだそうです。

さて、この復刻モデルのギター、いったいどんな音がするのでしょうか。僕のギターと並べて弾き比べてみたい気がしています。

そして更に、この新旧のカスタム・ギターの35年後の音色も聞き比べてみたいものです。

達者で長生きする目標が、またひとつ増えました。

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2011年4月 7日 (木)

二十ン年目の憂鬱

Sinnnyua

春だというのに、憂鬱なことが二つほど・・・。

その一つ、花粉症。
普通にありがちですが。

何時の頃からか。
思い返してみたら、二十歳代半ば頃、週末にテニスをして帰った後は、激しいくしゃみや目のかゆみなどに悩まされていた記憶があります。

気温の変化やハウスダストによるアレルギー性鼻炎だと思ってそれ程深刻に考えていなかったけれど、いまにして思えば花粉症の始まりだったのかと思い当たる。

以来、毎年春にはその憂鬱に・・・。

もう一つ別の、憂鬱。
我が愛車、古女房Volvo-960エステートワゴン。

先日、4月1日に某社の新入社員撮影を済ませた帰りに、いきなりメーター警告ランプが複数点灯・点滅して、フロント周りから異音を発して水蒸気が立ち上り、緊急停車。

某大手通信関係の会社の前で立ち往生。

ボンネットを跳ね上げてエンジンルームをおそるおそる開けてみれば、モクモクと水素爆発後のようなヤバい状況。ラジエターへ冷却水を送るパイプがぶっちぎれていました。

それで、冷却液がエンジンルーム中に飛び散って水蒸気が立ち上っていたのです。おお、恐わ〜っ。

とても手に負えそうもないのでJAFに電話を入れてSOS。

やって来たJAF隊員がエンジンルームを覗いて曰く「ラジエターが壊れていますので自力走行は無理、もしかしたらエンジン自体もお釈迦になっているかも。修理工場まで牽引しましょう」

Volvo2

牽引レッカーに乗せる作業の間に、某大手通信会社の社屋の前ではここでも新入社員の入社記念撮影が始まりました。ギャラが出るんだったら撮ってあげるんだけど、いや、しかしこちらはそれどころではないし・・・。お邪魔してすみません。

このところのニュースで目にする大津波にさらわれて屑鉄の塊と化した夥しい数の自動車の残骸。あれを見るにつけ、形あるものの無常をつくづく感じさせられていました。

まだ縁のあるうちは、末永く連れ添うことが愛情に加えてエコだと思って、地獄の一丁目までも一緒に連れ添って行く覚悟ですが、ただ修理代の請求書が恐ろしい。

Sinnyub

ピカピカのリクルート姿の新入社員たちとは対照的に、くたびれ果てた古女房Volvo960が引かれ行く姿は哀れで、これも無常ということ。

2011年1月25日 (火)

携帯安眠まくら

Tema

車での移動が多い僕にとって、いかに車中で快適に過ごすかということは重大関心事です。

運転中はもちろんなのですが、小休止などの仮眠を快適に効率よく取ることはとても大切なのです。

前にもブログに取り上げたことがありますが、僕の特技は睡眠による気力・体力のクイックチャージ。

ちょっと疲れた、集中力が落ちた、と感じたら車を止めて、普通は30分ほど、時間の無い時は5分でも10分でも仮眠をとって気力と体力の回復を図ります。

大抵どんなところでもそれほど苦にならずに眠ることが出来る僕ですが、より快適な睡眠を約束してくれる新兵器がこれ。

低反発素材の携帯枕は前々から欲しいとは思っていながら、結構高くて手が出ない感じでしたが、某所の陳列棚にあったのを見つけて半額セールにつられて衝動買いしました。

さすがに最近は野鳥撮影での車中泊の頻度がぐっと減りましたが、
これが有れば時間がたっぷりあって、本を長時間読む時などにも重宝しそうです。

もしかして、一番ナチュラルになれる空間が愛車の車中かもしれないという僕は、アウトドアー派引きこもりというようなねじれた状況が結構好きだったりします。

この安眠枕は、その傾向をさらに強めるアイテムになりそうです。

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2010年9月10日 (金)

佳いものを末永く

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猛暑続きだった今年の長い夏も、やっと昨日あたりから峠を越えたかなという感じですね。

朝の自家用通勤で、パールブリッジを渡る時に感じる風も、透明感のある初秋を思わせるものに変わってきました。

エアコンの効きが悪くなった古い車に乗っていると、いやでも外気温に敏感になります。この約2ヶ月間程は、車で出かける気力も萎える程でしたから、本当にやっと、という感じ。

エコカー補助金申請が駆け込み需要もあり、予定よりも早めに打ち切りだそうですね。思い切って新しい車にさっと乗り換えられる人が羨ましい。

僕の愛車、ボルボ960も約15年乗っているので、この際買い替えも考えたのですが、やはりこの車に代わるものがなかなか見つかりません。
佳い車を永く乗る方が本当はエコなんだと自分に言い聞かせて納得しています。

で、我が愛車に少なくともあと4〜5年はバリバリ乗るつもりで、この際思い切って徹底的な点検・整備に出すことにしました。

エアコンのガス漏れ以外にも、タイミングベルト周りから出る異音や足回りのガタなどをきっちり点検してもらうつもりなのですが、整備・修理費の見積書を見るのが恐ろしい。

この車の良いところは、軽自動車並みに回転半径が短いこと。そして荷物が沢山積めることの他に、上質のカーオーディオに純正でビルトインされたカセットデッキが使えること。

今日はなんと懐かしい、ジェネシスのアルバムなどを聞きながらご機嫌のハイウエイドライブを楽しみました。カセットテープのアナログな音で流れてきた、フィル・コリンズがカバーする「恋は焦らずに」が懐かしぃ〜。

勢いでコンソールボックスの中を漁って、再生したポール・サイモンの「追憶の夜」なんかは、何回も巻き戻して聞いてしまいました。

まるで時空の裂け目に身を投げ出して、タイムリープするような不思議な感覚。
かけがえの無い、ナチュラルな自分に戻れる空間。

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2010年7月30日 (金)

お気に入りのTシャツ

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シーズン前に、Tシャツをあちこち物色してまわり、お気に入りを数着買うのが楽しみになっています。

今シーズン一番のお気に入りは最近買った、これ。
スポーツ雑誌「Number」が創刊30周年を記念してスポーツ・オーソリティーとタッグを組んで創ったというTシャツ。

「Number」はスポーツグラフィックというだけあって、カッコいいスポーツシーンの画像と粋で感動的なテキストを付けた記事が好きで、時々買って読む雑誌です。

スポーツ・オーソリティーはご存知、大型のスポーツショップ点で、神戸の事務所に近いHAT神戸店に通勤途中に良くぶらりと立ち寄ります。

ショップはフロアが広大で品揃えが多いのですが、なかなかビビっとくるものとはそうそう出会えません。好みがうるさいというワケでもないのですが。

斬新なデザインのプリントは苦手で、記念イベントなどで手に入れたようなレアな感じのするロゴ入りのシンプルなものに好みが集中する傾向があるようです。

例えばアドビが主催するフォトショップのテクニカル講座で記念に貰ったPhotoshop7.0のTシャツなどはヨレヨレになるまで着たおしました。無理言ってもう1着貰っとけば良かったなぁと。

この「Number」のTシャツは、サッカーやバスケ、ゴルフバージョンもあるのですが、ショップで見て「おっ!」と感じたのはテニス用品のコーナーでディスプレー用に下がっていたもの。

Tsyatu

僕の買い物は、普通の人の感覚ではちょっと理解し難いものらしく「これほしい!」と思っても即買いが出来ません。

必ずその日の別の用事を済ましてからか、喫茶店などで一時間ぐらい頭を冷やして、その上で「やっぱり、欲しいんだ!」という事になると売り場に舞い戻ります。

今回は一旦自宅に帰ってからインターネットでカラーバリエーションやサイズ、在庫をチェック。しかし結構あちこちのサイトをまわったのですが、このネイビーのものがラインナップにどういう訳かありませんでした。

ネットショッピングのサイトに並ぶカラーバリエーションはホワイトとブルー。ホワイトはイマイチそそられず、ブルーは既に売り切れてました。

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手に入りにくいと知ればいやでも欲しくなるのが僕の悪いところで、限定品とかスペシャルバージョンという響きにかかるとイチコロ。

で、次の朝一番にショップの売り場に電話を入れ、まだ残っているのを確認してお願いしてとっておいてもらいました。

その日は仕事で神戸に出る予定が無かったのに、上代価格¥2,490のTシャツを往復の高速バス運賃¥2,600円かけて貰い受けに行ってきたのでした。

邪魔臭い性格やな、と思われるかもしれませんが、若い頃に衝動買でずいぶん後悔した思いがこころの傷になっているのでしょうか。(アホですねぇ)

2009年12月 3日 (木)

ドンケのズタボロ・バッグ

Domke

自宅の淡路島から神戸の事務所に出るとき、なるべく天気の良い日はドンケのバッグに手軽に使えるデジタル一眼レフカメラを一台放り込んで高速バスに乗り込みます。

つい先頃まではEOS-20Dでしたが最近は新顔の7Dがその役目をしてくれています。レンズはEF50mmと100mmマクロ、それにトキナーのフィッシュアイズーム。

これにペットボトルのお茶や雑誌、その他、小物入れなどを収納して肩にかけ街を歩き回ることがありますが、若い頃とはほど遠い今の体力では、まぁフットワークに支障が出ないぎりぎりの重さではないかと思います。

地味なベージュのドンケF2は長年愛用しているので、ショルダーストラップがかなりほつれて、キャンバス地のバッグ自体も結構遣れてきています。

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しかしドンケだと貧乏臭くて恥ずかしいどころかベテランの報道カメラマンになったような気分で全然気になりません。僕ら真性の金欠乏人にとっては大助かりです。


取り立ててこれという用事のない天気の良い日は、まったりとした高速バスでの淡路〜神戸間の通勤は本当に楽しくて気分が晴れ晴れとします。

なにせ、本四道路の高台を走る高速バスからの眺めは素晴らしく何度見ても見飽きることがありません。下の写真は昨日、その高速バスの行き帰りの車窓から撮った西浦の朝夕の風景です。

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今回の車窓風景自体は平凡なものですが、何時どんな凄い被写体との出会いがあるか分かりません。
この季節、最低限の機材を押し込んだ機能的なカメラバッグは、多少荷物になっても提げて行かないわけにはいきませんよね。

2009年4月 4日 (土)

フェラーリでコンビニへ?

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昨日は、仕事でお得意先の新社屋撮影のため、光線の良い時間帯を見計らって出かけました。

市街地から少し離れた郊外の宅地造成された土地の真ん中に、お洒落な新築社屋がぽつんと建っていて、幹線道路を車で走っていても目指す場所がそこだとすぐ分かりました。

受付に行くと社長はちょっと席外しとのこと、前もっての打ち合わせどおり社屋の撮影を済ませて機材を片付けかけていると、背後でものすごい排気音がしました。

ふりむくと、白いスポーツカーが甲高い排気音を轟かせて這うように駐車場に入って来ました。その車から当の社長が照れくさそうな顔で運転席から出て来ました。

彼によると、一年程前に一時、心肺停止に至る程の大病を患い、奇跡的に生還してから思うところが有り、念願の新社屋建設のついでに、思い切って永年の夢だったフェラーリオーナーになったというワケ。

話を聞いてうっかり得心しかけましたが、ついでの勢いだけでは買えませんよ、このテの車は。で、社長曰く「ついでに、車も撮ってくれませんか」ですと。

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F435のお値段は?などと聞くのは野暮なので、帰りに書店の雑誌コーナーに立ち寄り、輸入車のプライスリストをおそるおそる立ち読みすると、ちょっとしたマンション1戸分が買えそうな価格でした。

エコ志向が高まり、GMやクライスラーの経営危機説が囁かれる世界的不況下に、時流をフルスロットルで逆走するようなこのぶっ飛んだチョイスは犯罪に近いけど、ある意味、かえって胸のすく暴挙。

白く塗られた外見は、黄色い跳ね馬のエンブレムがなければちょっと洒落た国産スポーツカー並なのですが、腰をかがめて車内を覗き込むと、やはりイタリアン・スポーツカーの最高峰、というかそのままサーキットを走りたくなるようなスパルタンなインテリア。

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さらに凄いのは、そのシャア専用(解るかなぁ、ガンダム用語)みたいな深紅のレザーシートの背後に、背負うように置かれたV8のミッドシップエンジン。真っ赤なシリンダーヘッドにレリーフされたFerrariのロゴが誇らしげ。

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ホイール周りのデザインは、惚れ惚れするような造形と配色ですが、ストッピングパワーも怠りなさそう。時速100マイルオーバーの世界から、沿道の美女を見つけて、素早く優雅に徐行運転に移り、スマートに食事でも誘えそうですね。

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兎に角、イタものは粋でお洒落で艶っぽい。そんな中にもフェラーリはF1のイメージもあって程よく硬派。バイクでいうとドカティやMVアグスタといったところで、イタリアンレッドがよく似合う。

形ばかりの公道レーサーの陳腐さに比べたら、こちらはレーサーが公道を走れるようにデ・チューンを施す逆発想で、筋肉質で骨っぽさがさりげなくカッコイイです。

時折、高速道路でぶち抜かれるフェラーリの後ろ姿を見て、どんな人種があの車のオーナーに成れるのだろうかと不思議だったけれど、目の前にいる社長がその正体なのかとまじまじ観察。

その彼がいうには「酒も女もない国に住んどったら、フェラーリのオーナーになんかなんぼでもなれますやんか」とはなかなか名言ですが、酒も女性にも縁のない僕には結構つらいお言葉。

何かの間違いで買えたとしても、これ一台きりではどうにもなりません。爆音轟かせてコンビニに行くわけにもいかず、家族4人で吉牛にも行けず、なにより撮影機材が積めません。(どれだけ貧乏性!?)

人物でもモノでも一流といわれる被写体を撮るのは心ときめくものですが、気圧されることなく正面から踏み込んで対峙するのは経験と度胸が必要ですね。ミーハー根性が抜けない僕には雑念が多くてとてもムリ。

しかし、いいモノ見せてもらって、なんか不思議な元気パワーもらいました。

2009年2月23日 (月)

やっぱりEOS一桁は・・・。

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キャノンのプロ機、EOS-1Dマーク2を使う機会に恵まれました。

僕の野鳥撮影のメイン機は40Dですが「ごちゃ混ぜカメラマン」としてはあれもこれも撮りたい、撮らなければならないということで、もう一台、広角レンズが効果的に使えるボディーがあればいいなぁと想っていました。

画像の両端が極度に歪む広角レンズは僕の撮影スタイルにあまり縁のないものでした。まして画角が35ミリ標準の1.6倍になる40Dでは、正直、絞りをキリキリ絞り上げて風景を切り撮る気にはなりませんでした。

が、いろいろないきさつがあり、期限付きでお借りした1Dを持って早速、我が家にほど近い海岸に出て試し撮りをしました。動体撮影の優秀さはテスト不要、試すまでもありません。

広角ズームレンズを装着してファインダーを覗くと、既に手放してしまったフイルムカメラEOS-1Vの感触が蘇ってきます。風景撮影に望む際のモチベーションはこうでなくては、と。

これが35ミリフルサイズの1Dsだと感動もそのままフルサイズ、というところなのでしょうが、そこは贅沢はいえません。というか、むしろ中途半端な二股膏薬、良くいえばフレキシブルなごちゃ混ぜスタイルを自認する僕としては、この1.3倍の画角こそが絶妙なのです。

野鳥を追いながら、或る時はイベント、スポーツ、建物、料理、走るワンちゃん。趣味ではネーチャーや姉ちゃんも撮りたいという事であれば、これ以上のカメラはないような気がします。

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昨日の夜は、まったりと1Dの取説などを読みながら某国営放送の番組をみていました。免疫学者で随筆家であり、新作能の作家でもある多田富雄氏のドキュメンタリーでした。

多田富雄氏は免疫学の東大教授にして素晴らしい文筆家という申し分のない生活から一転、脳梗塞に倒れ生死の境を彷徨われました。半身の不自由、発声機能の喪失などの困難に屈する事なく、パソコンを駆使してその素晴らしいエッセイを綴られ、音声変換で会話によるコミュニケーションもされます。更に凄い事に、その境遇を逆に原動力にして常人の及ばない深淵にまで潜行し、そこに横たわる幽玄の世界を表現しておられます。

そのドキュメンタリー番組は、僕がずっと以前から記憶の断片として心の何処かで気にかかっていたものが、具体的に纏められ、ある一点に収斂する予感を抱かせるものでした。

僕の表現力では簡潔に言い表すことが出来ませんが、永遠の別れをきちんと出来なかった敬愛する人達への想いや、いまひとつ充分理解出来なかった世阿弥、小林秀雄、白洲正子が、多田富雄氏によって繋がりが出来「目からウロコ」とまではいかないまでも、もつれが少し解(ほぐ)れて来たように思います。

野鳥や草花などの自然の描写を介して、日本画的なものを超越して能楽の「幽玄の世界」が、時代の先端をゆくデジタルカメラで表現出来たら素晴らしいし、無謀ですが何時かはそれを自分自身、目指してみたいと思っています。

無駄を極限までそぎ落とした能楽の世界と、「物欲」の世界にやや混乱しながらも「やっぱり、プロ機はエエなぁ、さらに最新のマーク3やったらどんだけスゴイんやろな」と長嘆息つく夜更けでした。

2009年1月13日 (火)

古女房、ボルボ-960

必要にして十分な、頼れる相棒

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アメリカ発の経済危機で、自動車産業界の世界的危機と再編が取りざたされています。

自動車が誕生してから約百年といわれ、世代交替はある程度予測された事態ですが、まさかここまで急激に落ち込むとは想定外のことでした。次世代車の開発、普及が急速に進むきっかけとなりそうです。

がむしゃらに働いてマイカーを持ち、「夢」の実現の第一歩という従来の若者のスタンダードはもう過去のもので、自動車も値の張る家電並みの認識で、もはや「夢」の一つでは無くなったようです。

僕が乗り物に興味を持ち始めたのは1960年台の後半、未だ自動二輪免許も取れない年齢でした。国産オートバイの4大メーカーがイギリスのトライアンフやノートン、ドイツのBMWに追いつけ、追い越せを合い言葉に、競って大型高性能バイクの開発に着手し始めた頃です。

矢継ぎ早に発表されるヨーロッパ勢のノートン・コマンドやトライアンフ・ボンネビル、BMW-R60Sにワクワクしながら、何時かはこんなオートバイで見知らぬ土地を駆け回りたいと夢見たものです。

実際、自動車と言えば夢のまた夢で「いつかはクラウン」などのキャッチコピーも有りましたが、独身時代にやっと手に入れた車と言えば友人から譲ってもらった20万キロ近く走ったポンコツ(この言葉もすでに死語)のトヨタ・スプリンターでした。

その頃から僕にとっては、自動車はやはり「夢」ではなく「足」であり、目的を果たすための相棒という感覚がありました。使い勝手にこだわりは有りましたが、ステータス重視で、より高級車へと買い替える積もりはありませんでした。

神戸から淡路島に引っ越した当時は、まだ明石海峡大橋が開通していなくて、フェリー乗り場までの往復約40kmほどの毎日の通勤を安全快適にと、今の愛車ボルボ960との付き合いが始まりました。

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撮影機材など沢山積めてびくともしない堅牢さと、その長さのわりに小回りが効く車体は他の何ものにも代え難い使い勝手です。北欧の家具職人が手がけただけに、さりげない上質さで飽きのこないインテリアです。

肝心のエンジンは、ポルシェ・チューンの直列6気筒でリアドライブ。こう聞くとなにやら凄まじい走りが連想されそうですが、実にマッタリとした走り。どの道、オートバイの加速感に及ばないならそんなもので十分。

長いボディーで、差物大工が誂えたような後列シートの格納システムはフラットで広大なラゲッジスペースが確保出来て、シュラフさえ積んでおけば車中泊もラクラクです。

小柄な僕なら長々と横になって眠れ、ロングドライブの疲れもとれます。口の悪い連中は「走る棺桶」などと言いますが、実際に霊柩車として使っている葬儀社も結構あるようです。

どうやら、どちらかがおシャカになるまでの永い付き合いになりそうです。

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