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ペット

2012年3月23日 (金)

またまた、新しいファミリー

Hyomo

ごく個人的な観測なのですが、ヘビなどの爬虫類に嫌悪感を感じない人は、100中の10人くらいまでで、あえて好きだという人は更にその内の1人いるかいないかではないかと思います。

爬虫類に対する嫌悪感のルーツは、人類の祖先が未だサルともネズミとも区別がつかないような小さな生き物だった太古の時代に、天敵の爬虫類から追いまわされ補食された遠い記憶がDNAの片隅に消えずに残っているからだといわれています。

そういえば、薄暗い横穴に追いつめられて、チロチロと細長い舌を出して迫り来る赤く光る目のヘビに、絶望的な気持ちで身構える恐怖の記憶が、深〜いふかい意識の底にあるような・・・。

ことほどさように、通常は爬虫類、とりわけヘビが苦手あるいは嫌いというのが通り相場でありましょう。普通中の普通、凡人中の凡人を自負する僕は、当然、ヘビが苦手です。
というか、大の苦手!で、大嫌い!!です。

田舎で棒切れを振り回して遊んでいた子供の頃に、田んぼの高い畦から忍者気分で飛び降りた着地地点に大きなアオダイショウがとぐろを巻いていて、全身から血の気が引く思いをした記憶が今でも脳裏に焼き付いています。

淡路で農業を始めた僕に、苦手なものから逃げていたら米粒ひとつ出来ないのだと最初に試練を与えてくれたのも、あの気味の悪いシマヘビやヤマカガシ、アオダイショウやマムシなどのヘビたちです。

草刈り、田植え、水の管理、稲刈りなど、すべての農作業シーンに顔を出し、そのつど肝を冷やされる僕にとっては、まったく有り難くないいきものです。

なんの因果か、息子がこともあろうに最高学府でこの春から、ヘビの勉強をすると言い出しました。

水棲のヘビで最大のアナコンダなどが研究対象だというのです。そんなとんでもないことに高い学費や生活費を払うお目出度い親がこの世にいるのでしょうか!?(いたらそのバカ親の顔が見てみたい。)

いや、まぁ百歩譲って学業だからそんな事で論文を書いて卒業出来るのなら良しとしても、彼は個人的にもそんな親に黙って趣味としてヘビやヤモリを飼っていたのです。ニシキヘビとボア、それにトカゲモドキヤモリなんだと、やれやれです。

Hebia

これもですね、目の届かない下宿先でこっそり飼っている分にはまぁ良しとしても、その彼がこの春から配属される研究先の施設の宿舎では飼えないからと我が家に連れて帰って飼うという。
そんな理不尽な事が通るとでも!?

先にも述べたように、ヘビなんかは淡路の我が家の周りにウジャウジャいくらでも居るから連れて帰らんでもいい、と断固言いつけておいたのですが、息子曰く「ヘビならどれでもいいというワケではない、この二匹のヘビは長い間一緒に暮らした僕の家族なんやデ!」と涙目で強く訴えて一歩も譲らない。

我が息子の泣きのテクニックに、また一段と磨きがかかったなと変に関心もしたけれど、考えてみれば息子が家族というならば当然我が家の家族、「知らないうちに、口と目と長い胴だけの手足のない不気味なヤツを家族に持った覚えはないがなぁ」と思いつつ、・・・。

仕方なしに、静岡の下宿先から引っ越しの荷物とともに我が愛車の後部座席に乗せて連れて帰ってきました。

帰りの高速道路で後方から追突事故でも起こされて、「大蛇が高速道路上を大脱走」の見出でニュース・ネタにでもなったらとヒヤヒヤものでした。
いや、ホント、想像するだに気分が悪くなる。

そんなこんなで爬虫類ファミリーが我が家に居着いて早や一と月近くが経ちましたが、だんだんなれてゆく自分が・・・怖い。

息子が、次に『新しいファミリー』と称して連れてくるのが、ヒトの女性であることを切に願うものであります。

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2011年4月30日 (土)

タケノコのトラウマ

Takenoko_b

今年は春先から天候が不順です。

春も4月下旬だというのに、雷が鳴ったり雹が降ったりと本来のこの時期にしては気温が低めで天気の変動も激しい。

それでも、先日にまとまって降った雨のお陰で、タケノコがやっと、裏山で顔を出し始めました。

例年よりは1〜2週間程ずれ込んでようやくのお目見えですが、やはり年頭からの小雨が祟って、どうやらことしは不作の年のようです。

タケノコが豊作の年は、採っても採っても後から出てくるので,少し気を許して数日放っておくと、出て来たタケノコが伸びて2、3メートル程になってしまいます。

なので、背丈が伸びたたタケノコといえないようなデカいのを切り倒す作業をしなければやがて竹だらけになってしまうので、結構頻繁に竹林に入る日々が続きます。

ある日、直径15センチ以上もある太い孟宗竹のタケノコを鉈で勢いよく切り倒した時「ギャン!」という声に振り返ってみると、僕について竹林に入っていた愛犬ココの背中の上にその大きなタケノコが倒れ落ちていました。

そのとき以来、愛犬ココは春のタケノコ狩りには絶対後についてこなくなり、時期外れにでも竹林に一緒に入ることには警戒するようになりました。

そういえば、彼は自家用車も自転車も大嫌いです。

自家用車は、大嫌いな獣医さんと予防注射のトラウマを呼び起こして、無理矢理乗せると車内で失禁とゲロゲロで大騒ぎになりますし、自転車は、長男が庭で自転車に乗って悪ふざけをして遊んでいる時、ココのリードを後輪に巻き込み悲惨な目に遭わせて以来、大嫌いなのです。

がさつな我が家に拾われた彼の人生(犬生)は様々なトラウマを背負い込まされて、実に哀れなのです。


Niwa_a

2009年1月30日 (金)

「癒し犬」というよりも

Kokoa

どう見ても、不細工な犬です。

僕が小さな頃から飼いたかったのはアイリッシュ・セッターやスコッチ・テリアで、間違ってもどこの馬の骨・・・いや、犬の骨か解らないような野良系ではなかったのです。

そんな愛犬ココが我が家にやって来て、この2月で2年目になります。
息子に拾われて初めてやって来たときは、可愛かったのですがねぇ。

動物の赤ちゃんは、生まれて暫くは脆弱で無抵抗なので、万物の創造主が哀れに思い、唯一の武器となる「愛くるしさ」を猶予期限付きで与えたようです。

Kokob

それにしても、猶予期限切れでここまでルックスが成り変わるとは、ほとんどサギですね。

この愛犬ココとバァさんがなかなかのナイスコンビで、いつもファミリーの話題のネタ元になります。つまり時間がたっぷり有り余っている年寄りと犬の一日は、様々な事件に満ちてどうやら充実しているらしいのです。

実はこのココ、他に誰もいない日中はバァさんを顎で使っているという説もあります。お腹がすいた、日の当る縁側につないでくれ、家に入りたい、と懇願するような哭き声で要求するのだそうです。

欲望の赴くままに要求して、大甘のバァさんから美味しいものを貰い放題の「癒し犬」ならぬ、食べ物に「いやしい犬」のココは最近、ちょっと太り気味で、真剣にダイエットしないとヤバい状態です。

お陰でこき使われるバァさんの足腰が弱らずに済んでいるということもありますが、かなりずる賢い狐のような知恵を発揮して、まったく油断なりません。家族それぞれの特性もしっかり把握していそうです。

ペットブームと老齢化著しい昨今、ペットと老人の暮らしに焦点を当てた写真を撮るのも面白いかな、と思い始めています。