杏子のジャム
杏子(プラム)の実が熟す季節になりました。
僕らの世代なら「杏子のジャム」というと、懐かしいフォークグループ「かぐや姫」のアルバムの中の「君がよければ」と言う歌詞に中にでてくる印象的なフレーズを思い浮かべます。
♪君の得意な話を聞く季節(ころ)がくる〜♪と始まり、最後には杏子のジャムが美味しい季節、と自分の暮らす田舎の素敵な環境をさりげなくアピール。君が良ければこんな僕のところに嫁いで来ないか・・・と。
最近は若者が田舎の良さを理解して、田舎暮らしを始める人も在るようですが、相変わらず上向かない景気の中での生活は楽ではなく、田舎に嫁いでくるような嫁はなかなか無いのが実情のようですね。
生来の田舎者の僕には、若い時分に田舎の良さなど当然過ぎて実感出来ず、今は場所こそ違えど淡路島の田舎にどっぷり浸かって、これもまた田舎の有り難みが解り難くなっているという状態です。
それでも、季節を感じつつ作物や果樹の収穫をするときなどは、間違いなく田舎で暮らしているという充実感で満たされ、こころ豊かな気持ちになります。
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杏子の樹は、娘の誕生を記念して植樹したので、もう樹齢20年を越し剪定も疎かになりがちなので茂り放題の大木になりました。毎年この時期には3本在るうちのどれかが鈴なりに実を付けてくれます。
今年も3本の内の一本の樹が豊作になって、ヒヨドリやメジロだけに良い思いをさせるのもしゃくなので、杏子のジャムに挑戦してみました。
期待通りの微かな酸っぱさと上品な甘みのあるルビー色のジャムはこの季節の朝の食卓にはぴったりで、女房殿の自慢の自家製の出来立てパンによく合います。
無農薬で樹上で完熟となった杏子の実だけを使って作るこだわりのジャム。これこそこの年になってやっと知る、田舎でしか味わえないスローライフの贅沢なのでしょう。
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