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2014年1月24日 (金)

鳥見のジンクス-続編-

Hb

前回は、僕の個人的なジンクスということで「青い鳥」の記事を書きました。

で、今回はつい先日体験した、バーダーや野鳥カメラマンたちが共通して思い当たるジンクスをひとつ。

2人以上で、同じ場所で鳥見や撮影をしている時に、誰かが先に帰った途端にお目当ての鳥が出てきたり、面白い事が起こる、という「ジンクス」というか「マーフィーの法則」のようなもの。

珍鳥を観る為に遥々遠方に出かけて行って、ぎりぎりまで粘ったけれど時間切れで渋々帰る車の中で、残っていた他の人から「お陰さまで出てくれました、ありがとね。」と感謝のメールを貰ったこととか。

多分、バーダーや野鳥カメラマンなら誰でも「あるある」と深く頷くのではないでしょうか。

前回でも話題にした、淡路島のとある河口でコクガンの撮影をしている時のこと、午前中はお目当ての鳥がさっぱり近くに来てくれず、一緒にカメラを並べていた地元の女性バーダーのTさんが、午後からは予定があるためお帰りになるとのこと。

彼女もやはり、このジンクスのことを冗談まじりに気にしながら機材を車に積み込み、半分は本気で心残りの様子で帰って行かれました。

この後の数10分後に起きたことのありのままを、Tさんの心中を察しつつご報告致します。

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長閑で静かな午後の河口。

コンビニで簡単なお弁当を買って食べ、車の中で昼寝でもするかと思っていた矢先、カモやカモメが一斉に飛び立ちました。

H2

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またミサゴが飛び込んで魚でも捕ったか、と思って双眼鏡を除いたら、「獲物、捕ったどぉ〜!」的なドヤ顔のハヤブサ。

H4
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獲物が大き過ぎて提げて飛びたてないので、どうするのかと見ていたら、なんと陸を目指して華麗なバタフライ。

H5

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赤い脚と黒い翼の先、哀れな獲物はユリカモメのようです。

荒波をものともしない力強い泳ぎ。始めて見わ、ハヤブサの遠泳。

H7

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なんかサーフィンでもしているような華麗なポーズですが、浅瀬で未だ息のある獲物にとどめを刺しているようです。

H8
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やっと上陸。急降下のスピードは時速350キロ以上ともいわれる地球上で最速のいきものの翼は水上でも驚く程有効なのですね。

H9

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早速、お食事。見慣れない人には残酷なシーンに映りますが、これも厳しい自然界の日常。

H10

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実は、圧巻だったのはここからで、一度は沖に逃げていたコクガンが頃合いを計って戻って来たのですが、まだハヤブサが居たために着水出来ずにぐるぐると目の前で何度も旋回してくれたのです。

この為に、間近でコクガンの飛翔姿の正面・側面・旋回と狙っていたほぼイメージ通りの写真が思いがけないかたちで撮れたのです。

H11

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その間、ハヤブサは獲物を誰にも横取りされる事もなくほぼ完食。散らかった純白の羽毛もリアル。なので無惨なシーンが苦手な人の為に、やや引き気味のトリミング。

H12

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お食事タイムはものの20分程。

そのう(食べ物を一時的に蓄える喉下の器官)を満タンにして颯爽と帰って行きました。

H13

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その後はまた、いつもの長閑な河口風景に。

H14

美しい風景の中でも、野生のドラマは日常として日々、繰り返し起きています。

なので、ジンクスの生け贄になっていただいたTさん、今度は逆に僕が早めに撤収する機会を是非狙っていただきたいと思っています。感謝!

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