旧型ヨンニッパ
淡路デジタルさんのご厚意で、Canon EF400mm F2.8Lをお借りして、憧れの野鳥「ムギマキ」の撮影にチャレンジしてきました。
この時期に「ムギマキ」それも成鳥オスの美しい個体と出会えるのは、僕としては本当に夢か幻かというほどのチャンス。そして、スポーツや野鳥を撮影をするカメラマンにとっては、ヨンニッパ(400mm F2.8)といえば憧れのレンズ。
憧れのレンズで憧れの野鳥撮影、まさに心躍るひとときでした。
最近、キャノンの大口径超望遠レンズが大幅に一新されて、前モデルが中古市場に比較的多く出回るようになったとはいえ、まだまだヨンニッパは高価という感があります。
しかし、IS(手ぶれ補正機能)付でない2世代前のレンズは旧型という感が強く、今ではぐっと価格も下がって手に入れやすい価格帯になっています。
400ミリで被写体の魅力をぐっと引き寄せ、シャープで色乗りの良い画像を手に入れたいと感じているカメラマンにとっては、高嶺の花だったヨンニッパが現実味のある価格となって購入の検討対象となりますね。
このIS機能未搭載レンズ、あくまでも個人の主観によるものですが、キレとボケのメリハリが素晴らしいレンズだと思います。事実、撮影した画像の質としては、カリカリにシャープなIS付よりも好みだというカメラマンも多いようです。
因に、キャノンが現行のIS機能付き最新レンズに付けた新品価格は¥1,250,,000ですので、今回お借りした旧ヨンニッパ( EF400mm F2.8L)の中古価格約30万は文句無くお買い得。
外観は前オーナーが結構使い倒した感のあるもので、おそらく野鳥撮影のフィールドで活躍したものと思われます。迷彩柄のテープがレンズフードに張ってあります。どのみちこの手のレンズは野外でラフな使用となるのでこれぐらいの擦れや禿があったほうがさりげなくカッコいいでしょう。
さて肝心のムギマキはというと、予め情報を頂いていたので直ぐに出会えましたが、出没する場所は背景が雑然とした林の中。木漏れ日が射してコントラストが強く露出に迷う難しい状況でしたが早速三脚をセットして撮影にかかりました。
スリックのカーボン三脚にテレバランスという雲台の組み合わせで、雲台は殆ど固定せずブラブラの状態にして機動性重視。時には三脚を閉じて一脚のようにして撮影ポイントをアジャストしつつブレを止めるのが僕のスタイル。
むやみに感度を上げたり絞ったりすると折角のこのレンズの美味しいところがスポイルされるので感度はISO400まで、解放からひと絞りまでのところで撮影を続けました。
上の画像のように、うるさいバックも解放値F2.8の奇麗なボケのお陰でただの証拠写真以上の画像がものに出来ました。
撮影直前に補食した蛾の鱗粉が付く髭までちゃんと解像しているのには驚きです。(Web画像では判り辛いかも知れませんが)
大幅クロッピングでも図鑑クオリティに堪えられそうです。
このレンズを持ち込んでやっと狙いに近いカットが撮れたように思います。
秋の渡りのシーズン本番に、黄葉する樹の実の下でホバリングするムギマキの愛くるしいベストショットをものにしたいのなら、このレンズ以外の選択肢は無いのかも知れません。
僕に500ミリF4.0という恋女房がいなかったら触手が動くところでしょうが、正妻と魅力的な愛人とを同時に持つ体力も財力も無い身では、ほんの束の間の浮気で終わることになりそうです。
さて、このレンズは先に記した「中古デジタルカメラ販売の淡路デジタル」さんのサイトで詳しく確認することが出来ます。
その他の中古デジタルカメラ機材の販売について興味ある方は要チェックですよ。
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