三月の野鳥イラスト
春の雪とキクイタダキ
キクイタダキは日本で最も小さい野鳥です。
頭部に鮮やかな黄色の菊の花を頂いたようなところからその名が付けられ、ヨーロッパではこの頭部の黄色い部分を「黄金の王冠」を頂く小さな皇帝にたとえて珍重するようです。
小さくて目立たないうえに、あまり明るく開けたところに出てこないので見つけにくい部類の鳥ですが、針葉樹のある冬の公園や林道で注意深く探すとその愛らしい姿に出会うことができます。
声は体に似て虫の鳴き声かと思う程断続的に微かに聞こえ、一体何処で鳴いているのかと散々探しまわって、針葉樹の茂みの間で忙しなく動き回る姿を見つけると、つい嬉しくなってしまいます。
思いがけず低い枝にまで降りて来て、頭部に戴く菊の花を観ることが出来たなら、何か特別にいい事があったような気がします。まして初めて観る人には感動モノの出会いとなる筈です。
僕はこの10センチ程のちいさな体で、厳しい自然環境の中を健気に生きるキクイタダキやミソサザイが大好きで、早春のこの季節になると、山に出かけて何時までも時を忘れて遊んでいたい思いに駆られます。
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皆さん結構ブログやってんですね。話題も豊富でみんないろいろのことが気になってる... [続きを読む]
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