マラソンの楽しみ方
先日、毎年恒例の我が淡路市で開催される「国生みマラソン・全国大会」で10キロのコースを走ってきました。そこそこの練習でいける距離なので地元開催でもあり毎年エントリーして楽しんでいます。
去年はゲストランナー高石友也さんと4キロ地点の海沿いのコースで一緒になり、ゴールまでの6キロを前になり後ろになり、結局最後はあっさりとかわされてフィニッシュ。ゴール直後、彼から差し出されたその温かくて分厚い手で交した握手は一生の思い出に残るレースとなりました。
本来は関西フォークシンガーの草分け的存在の大ベテラン歌手ですが、日本で行われたトライアスロンの初代優勝者であり、ウルトラマラソン等でも多くの輝かしい実績を有するアスリートでもあります。そんな彼がゲストランナーとはいえ僕のような初心者ランナーと一緒に走るのにはそれなりに理由がありました。
これはある雑誌の記事で知り得たのですが、彼の最愛の奥様が闘病生活のまっただ中で、そのリハビリで付き添いウオーキングをする為に走る時間が殆ど取れなかったそうなのです。奥さんもまたランナーなので、お元気なときはよくお二人でホノルルマラソンを走られたそうです。
オリンピック金メダルの女性ランナーが言った「走った距離は裏切らない」という名言がありますが、どんな凄いランナーでも練習で距離を踏まなければ本来の走りが出来ないのですね。しかし、レースを楽しむという部分では高石友也さんは世界有数のランナーだと実感いたしました。
つい先日、マラソンのオリンピック金メダリストの高橋尚子さんが引退表明をしました。彼女の中盤からギア・チェンジしてぐんぐん加速する胸のすくようなレースが好きでした。「ひらひらと チョウチョのように軽やかに 42キロの旅に出る」の句は彼女の作らしい素直で佳い俳句だと思いますが、ここ数年の彼女は42キロの旅を楽しめなくなっていたのではないでしょうか。
北京オリンピックでは金メダルの最有力候補といわれた野口みづきさんは、皮肉な事に桁外れともいわれるトレーニングで走った距離に裏切られ、スタートラインに立てませんでした。本当に恐ろしい世界ですが、そんなランナーのドラマを追ってみたい気もします。
この時期に地元で開催されるロードレースのもう一つ、「淡路島女子駅伝」は11月3日に開かれますが、中部・北陸・関西・中国の4実業団による女子駅伝で、所属ランナーの主な選手が顔を揃えTV放映もされます。去年は北京オリンピックマラソン代表に選ばれる前の天満屋の中村選手の姿もありました。今年はどんな選手がどんな走りをして成長してゆくのか楽しみです。
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