写真は引き算、か?
今日の天気予報は大雨注意報も出るかもという割には、昼前には薄日が差す程の絶好の撮影日和でした。久しぶりに望遠レンズをカメラに装着して何時ものマイフィールドである埋め立地に出かけました。
車で向かう途中ケリの親子が、カラスに追われてひらひらと飛び、離れた水田の畦のあちこちに降りました。可愛い幼鳥が2羽います。親鳥が少し距離を置いてケリ・ケリ・ケリリ・・・と警戒の鳴き声を発しています。
幼鳥2羽は最初離れて草むらに身を潜めていましたが、やがて寄り添うように2羽並んでキョロキョロしながら歩き始めました。黄色や紫の小さな花が咲く雑草が群生するところまで来まて止まりました。いい感じです。ファインダーを覗くとさらにフレームに赤い花も入ってきました。
しばらくしていると親鳥が幼鳥に近づいてきて、これもファインダーに入ってきました。親子の絆を感じる絶妙の距離です。心配げに見守る表情が欲しいので、絞りをグッと絞ります。
お〜っと、モンシロチョウが雑草の群生に咲く花にやってきました。好奇心おう盛な幼鳥はそれに興味を示して身を乗り出しています。
背景がすっきりする位置までほんの少し止めた車を移動させます。これはだけは慎重になる必要があります。彼らは車の中の人には殆ど無警戒なのですが、イグニッションキーを回す音や車の動き始めには結構、神経質だからです。いざ撮影本番というところでモデルさんが怒って帰っちゃった、というのは商業写真のカタログ撮影でも一度経験がありますが、野鳥撮影の場合は日常茶飯事ですからね。
写真は引き算という定説。主題を明確にするのが目的なので、それをスポイルするものはたとえ美しいものでも省略してフレーミングするべし、なのです。ところがもともと僕はグラフィックデザイン畑の人間なので、「バクッと撮って、ばっさりトリミング」に抵抗感が有りません。今も商業印刷の第一線にいるので、芸術性と完成度を重んじる写真家からは邪道と言われても仕方が有りません
で、話題てんこもりのB級映画みたいな足し算の写真が下の画像。僕は、ぜ〜んぶごちゃ混ぜにありのまま写っていて、これはこれで良いのではないかと思います。
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